感染症情報(9月)
夏風邪はやや下火となりましたが、
コロナウイルス感染症が再び増えてきています。
また、胃腸炎も小流行が見られます。
多くの感染症はしっかり手洗いを行うことで予防できます。
適度な換気も重要です。1日数回は換気を行いましょう。
【 感染性腸炎 】
細菌やウイルスなどの病原体が腸管に感染することで起こります。
冬にはウイルス性のものが多くノロウイルス、アデノウイルス、
ロタウイルスなどが原因となります。腹痛、嘔吐、下痢が主な症状ですが、
時に発熱や血便がみられることもあります。
治療は症状を和らげる対症療法が中心で、
嘔吐や下痢による脱水を防ぐことが大切であり、
水分補給をしっかりと行います。症状が軽い場合は、
消化の良い食べ物や電解質入り飲料(スポーツドリンク類など)が有用で、
重症になると点滴が必要です。薬を使う場合は、
吐き気止めや腸内環境を整える整腸剤を内服します。
嘔吐がおさまりお口からの食べられるようになったら、
おかゆや具のないスープなどから始めるのがよいでしょう。
味噌汁はおすすめです。
予防のため手洗いや調理器具の十分な洗浄を行いましょう。